420、420J1、420J2ステンレス鋼の性能特性を区別します。
ステンレス鋼420J1と420J2の主な違い
420J1は、ある程度の耐摩耗性と耐腐食性、高い硬度を備え、ステンレス鋼球の中では価格も比較的安価です。一般的なステンレス鋼が求められる作業環境に適しています。
420J2 ステンレスベルトは、米国 ASTM 規格、日本規格 SUS420J2、新国家規格 30Cr13、旧国家規格 3Cr13、デジタルコード S42030、欧州規格 1.4028 に基づいて製造されたステンレス鋼のブランドです。
420J1ステンレス鋼:焼入れ後の硬度が高く、耐食性(磁性)に優れています。焼入れ後の420J2ステンレス鋼は、420J1鋼よりも硬度が高くなります(磁性)。
420J1の焼入れ温度は一般的に980~1050℃です。980℃加熱油焼入れの硬度は、1050℃加熱油焼入れに比べて大幅に低くなります。980℃油焼入れ後の硬度はHRC45~50ですが、1050℃油焼入れ後の硬度は2HRC高くなります。しかし、1050℃で焼入れすると、微細組織が粗く脆くなります。より良い組織と硬度を得るには、1000℃加熱焼入れが推奨されます。
ステンレス鋼420 / 420J1 / 420J2シートおよびプレート同等グレード:
| 標準 | JIS | WERKSTOFF NR. | BS | アフノール | SIS | 国連 | AISI |
| SS 420 | SUS420 | 1.4021 | 420S29 | - | 2303 | S42000 | 420 |
| SS 420J1 | SUS420J1 | 1.4021 | 420S29 | Z20C13 | 2303 | S42010 | 420L |
| SS 420J2 | SUS420J2 | 1.4028 | 420S37 | Z20C13 | 2304 | S42010 | 420M |
SS420 / 420J1/ 420J2 シート、プレート 化学成分(サキ鋼):
| 学年 | C | Mn | Si | P | S | Cr | Ni | Mo |
| SUS420 | 最大0.15 | 最大1.0 | 最大1.0 | 最大0.040 | 最大0.030 | 12.0~14.0 | - | - |
| SUS420J1 | 0.16~0.25 | 最大1.0 | 最大1.0 | 最大0.040 | 最大0.030 | 12.0~14.0 | - | - |
| SUS420J2 | 0.26~0.40 | 最大1.0 | 最大1.0 | 最大0.040 | 最大0.030 | 12.0~14.0 | - | - |
SS 420 420J1 420J2 シート、プレート 機械的性質(サキ鋼):
| 学年 | 引張強度最大 | 降伏強度(0.2%オフセット)最大 | 伸び(2インチ) |
| 420 | MPa – 650 | MPa – 450 | 10% |
| 420J1 | MPa – 640 | MPa – 440 | 20% |
| 420J2 | MPa – 740 | MPa – 540 | 12% |
420系鋼の熱処理後の硬度は概ねHRC52~55で、耐損傷性などの各性能はそれほど優れていません。切削や研磨が容易なため、ナイフの製造に適しています。420ステンレス鋼は「切削グレード」マルテンサイト鋼とも呼ばれています。420系鋼は炭素含有量が低い(炭素含有量:0.16~0.25)ため、優れた耐錆性を備えており、潜水工具の製造に最適な鋼です。
投稿日時: 2020年7月7日