シール面の種類とフランジシール面の機能

1. レイズドフェイス (RF):

表面は滑らかな平面ですが、鋸歯状の溝がある場合もあります。シール面の構造がシンプルで製作が容易で、防食ライニングに適しています。しかし、このタイプのシール面はガスケット接触面積が大きいため、仮締め時にガスケットのはみ出しが発生しやすく、適正な圧縮が困難になります。

 

2. 男性-女性 (MFM):

シール面は互いに嵌合する凸面と凹面で構成されています。凹面にガスケットを配置し、ガスケットのはみ出しを防止します。したがって、高圧用途に適しています。

 

3. タングアンドグルーブ (TG):

シール面はさねと溝で構成されており、ガスケットはその溝に配置されます。ガスケットのズレを防止します。より小さなガスケットを使用できるため、圧縮に必要なボルトの力が少なくなります。この設計は、高圧条件下でも良好なシールを実現するのに効果的です。ただし、構造と製造プロセスが比較的複雑で、溝内のガスケットの交換が困難な場合があるという欠点があります。また、タング部分は傷つきやすいため、組立、分解、輸送の際には注意が必要です。さねはぎ式のシール面は、可燃性、爆発性、有毒媒体、および高圧用途に適しています。直径が大きくても、圧力が高すぎない場合には効果的なシールを提供できます。

 

4.セイキースチールフルフェイス(FF)とリングジョイント(RJ):

全面シールなので低圧用途(PN≦1.6MPa)に適しています。

リングジョイント表面は主にネック溶接フランジおよび一体型フランジに使用され、圧力範囲 (6.3MPa ≤ PN ≤ 25.0MPa) に適しています。

他のタイプのシール面:

高圧容器や高圧パイプラインには、円錐形のシール面や台形の溝シール面が使用できます。それぞれ球状のメタルガスケット(レンズガスケット)と断面が楕円形または八角形のメタルガスケットを組み合わせています。これらのシール面は高圧用途に適していますが、高い寸法精度と表面仕上げが必要なため、機械加工が困難です。

 


投稿日時: 2023 年 9 月 3 日